「遅くなったね。ごめんな、引っ張り回して」 「やっ、それを言うなら下見に付き合ってもらった私のセリフだし」 渋滞を抜けた後は順調に走っていた車。 時間を気にしてくれてたのか、絶叫系のスピードが好きだといっていたからなのか。 あまりにも流れる景色が早すぎて、スピードメーターを見た。 "120キロ" 軽自動車なら確実にエンジンが唸り声をあげるスピード。 静かな車内でまさかそこまでスピードが出ていたなんて知らなかった。 夏川さんの運転技術を神様に祈る事しか出来なかった道程も、ほどなく終盤。