いっぱい汗をかいてかなりスッキリ寝た次の日の朝。


何故、私のスッキリは奪われてしまうのだろうか。昨日消化したのにもうイライラが満タンになりそうなんだが。


原因は、言わずもがな、あいつらなわけで。


「陽菜子、陽菜子陽菜子!あんた春ちゃんとイケメンが三人迎えに来てるから早く起きて!」


「あぁーん……?まだ7時だよ、後30分……ってうぉぉぉい!?」


イケメン三人!?考えられる顔が三つあるんだが。


いやいや、有り得ん。だって私、ここ、教えてないのに。


私はいつもより30分も早く起床したにもかかわらず、頭が冴えてしまう。


寝癖スッピンパジャマのまま、リビングまで猛ダッシュした。