そして、馴染んで来てしまったが故に分かったことは、皆川壮平……会長は、俺様だが自分の仕事はちゃんとこなす男だということ。


この学校にも一応意見箱なるものがあり、その大半は少数の不良じゃない生徒から。


まあ、殆ど、授業中だれそれが喧嘩しててあれだとか、壁が喧嘩で壊れてるとかトイレがヤニ臭いとかそんなんだが。


皆川会長はその意見を疎かにすることなく、一つ一つ解決していっているようだ。


……と、説明だけすれば良い奴に聞こえるかもしれないけれど。


「皆川会長!なんだこの金は!?テメェ一つ一つに金を使いすぎなんだよ!」


「ったく、うるせぇな。ケチケチすんなや。ヤニクセェっつうからその犯人シメて教師にチクって停学処分にした後、トイレを全部新しくして、ウォシュレット付きにしただけだろうが!金なんて有り余ってんだよ」


おい、それはテメェの金じゃなくてテメェの親と学校の金だよ。