「…………ってか!これは流石にきっちい!」
そして、組み手が始まってからずっと、私はアッキー先輩の手加減なしの打撃を何とかかわすので精一杯な状態。
しかも、防具が邪魔で動きが鈍いし体力消耗しまくり。正直後数分たりとも持たない。
武器でなんか戦ったことないから、勝てる気がしない。
それに引き換え、アッキー先輩は薙刀で、まるで踊りのように戦う。その姿は優雅で、皆川会長みたいに絶世の美男子とは言い難いけど、爽やかなベビーフェイスがキラキラしている。
「避けてないで反撃しろよな!つまんないだろ!」
「…………っ!」
その優雅な攻撃の一つが、私の脇腹をかすりよろめく。
糞が!絶対倒れない!劣勢でも倒れて負けを認めてたまるか!



