「――梅乃っ!」 俺がそう呼ぶと、梅乃は髪を揺らして振り向いた。…あー、やっぱ可愛い。 「藍沢くんがここにいるなんて珍しいね、どうしたの?」 「…えぇっと、その……」 「?」 大丈夫だ、俺。自信を持って告白しろ! …いや、自信はないけどっ! 「うっ、梅乃のことが好きだっ!俺と、付き合って下さいっ!!」 右手を差し出し、頭を下げた。例えNOでもいい。言えただけで…十分だ。