放送委員がそう言って茶封筒の中を取り出し、ポンと俺の手の平に乗せた。

…ん?なにコレ、変に軽くないか?



「なんかめちゃくちゃ軽いんだけど…」

「はい!賞金はなんと、1m走にかけてですね……1円でsぎゅあ゙ああ!!「はあ?1円?もしかして1円が賞金?違うよな?違うって言えよ」



俺は素早く封筒から1円を取り出し、放送委員の鼻に思いっきりを差し込んだ。

放送委員は余りの激痛に、大粒の涙。



「おいおいおい、賞金が1円とかナメてんのか?俺は一生懸命頑張ってカンガルーになりきったんだよ。

なのに…1円だとォ!?ふざけんな!!」

「ぎぃやああああ!!痛い痛いっ!」