「お母さんね、睦月には最低でも高校には行って欲しいんだからね!こういうプリントは貰ったらすぐにお母さんに渡しなさい!」 「はい・・・・・」 しょぼんと肩を丸め、部屋に戻ろうとする。 が、お母さんはもちろんそれを止めた。 「睦月、これ明日までなんでしょ?まだ一応どこか行きたい高校ないの?」 「え・・・・・」 自然と言葉が詰まる。 そりゃそうだ。 行きたいもなにも、睦月は高校を知らないのだから。 「えっと・・・・えっと・・・・・」