「洗えば何とかなるってー」




口を膨らませて言うが、みんな顔をひきつらせている。




「持って帰って何に使うのさ」




恵理の問いかけに、睦月は首を傾げる。





「えっとー?別に。何にも使わない」




「じゃあ捨てろ!!」





「それはヤダ!てことであたしこれ洗わなきゃいけないから帰るねー」





「えっちょ・・・睦月!?」




みんな呼び止めようとするが、とことんマイペースの睦月は笑顔で手を振って帰って行った。




「何あの子・・・」




「不思議だよね」





「自由人だから」