「落ちてたって・・・睦月さ、何でも拾ってくる癖やめてよ」




「えー?だって気になるじゃん。ほら、これ中に何か入ってるっぽいよ」




そう言いながら耳元でその"何か"を振ってみせる。




「いいから捨てて、それ」




「えーあたし持って帰るよ」




「汚いって!!」





そんなこんな言い争っている間に、遠くにいたはずの恵理と真帆がやってきた。




「何してんのー?」




恵理の呼びかけに、美奈はため息とともに嫌な顔をして見せた。






「聞いてよー。睦月がまた何か変なの拾ってきた」





「何を?」




真帆が興味津々で覗き込むが、一瞬で身を引いた。





「わっ汚っ」