待った結果、斎藤の答えが出た。





「面白そうだから」





それを真顔で真剣に言う斎藤に、そこにいる全員が肩を落とした。







「いや・・・あのさ、一くん」





「何?」





本気で「何?」という顔をする斎藤に、沖田はあきらめの表情でため息をついた。





「いや、いいや。行こう」





2人は肩を並べ、屯所を出た。






それをニヤニヤしながら見送る3人。





そして、その3人も含め、またニヤニヤしながら見つめる者がいたことは、誰も気づいていなかった。