懐かしく思う潮の匂い。 睦月は必死で沖田からの手紙を探した。 あのビンを追いかけて戻ってきたので、ビンも一緒に届いているはず。 数秒ほど辺りを見渡し、岩の麓に転がっているビンを見つけた。 「沖田さんっ」 だが、なぜかその数は2つ。 とりあえず、見覚えのある沖田からだろうビンを開き、手紙を読んだ。