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「沖田総司様へっと・・・」




教科書やノートではなく、漫画やお菓子のゴミなどが散らばった机。




睦月はそれらを適当に端に寄せ、スペースを確保し、そこに新しく紙を置いた。






そしてその上でスラスラとペンを走らせる。





「あれ?1864年?なんでだぁ?まぁいっか」





「いや、良くないだろ」というつっこみが入ってもおかしくない睦月の独り言に、窓から入る風が紙をヒラヒラとさせた。






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沖田総司さんへ


こんにちは、お返事ありがとうございました。


新選組って、何ですか?
組長って凄いですね!!


京の町ってことは、京都のことですよね?


京都から海に流したんですか?
それで北海道まで届くなんて凄いですね!


ていうか、北海道を知らないんですか?
日本の1番上にあるとこですよ。


いつか来てみて下さいね。




蒼井睦月より



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