二条光とも縁を切った。





翼とも付き合うことなく高校生活は終わった。







ずっとずっと沖田を想って、想いながら中学校を卒業し、高校時代も過ぎ、大学生になった。






「沖田さん、今頃何してるだろ・・・」







心の中でそう思ったのが、口に出していたと睦月は気づいていない。








初の電車通学にドキドキしながら、第1歩を踏み入れる。






車内は生温かく、朝の通勤ラッシュで溢れていたが、大都会の都心よりは全然マシだ。







だが睦月は人の多さに驚いていた。






その時、一段と大きな声で喋る女子高生の会話が聞こえてきた。






「あーーーー死んだーーーー」