「熱も出てきています。せっかく最近安定していたのに・・・」 呆れる山崎に、さすがの斎藤も考えた。 「後は俺が見る。本当にすまなかった」 だが山崎は、作業を中断することなく断る。 「大丈夫ですよ。斎藤さんも折角の休暇です。きちんと休んで下さい」 「俺は大丈夫だ。お前こそ休め。何かあったら呼ぶから」 責任を感じているのだろう。 斎藤は1歩も引く気が見えなかった。