タクシーに乗って3分後、運転手のおじさんのお喋りタイムが始まった。
「見ない制服やなぁ。修学旅行生?」
「あっはい・・・」
意外と人見知りな睦月は少し身を引いて答えた。
「でも何で海?せっかくやから西本願寺行けばいいのに」
バックミラー越しに目が合う。
睦月はおどおどしながら小さい声で「海がいいんです・・・」とだけ答え
静かに着くのを待った。
空気を読んだのか、おじさんもそれ以上何も言わなかった。
海に着いたのは30分後、時計の針がちょうど4時を指したところだった。
「間に合った・・・・」
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