それは、この間睦月が罰ゲームとして叫んだ海だった。



「なんで海なんか…」



「何してるんだろう」




「行ってみようよ!」



そんな真帆の好奇心を押さえたのは美奈だった。




「面白いからここで見てようよ」




まるで時間が逆戻りしたように、この間と同じ状態となった。




睦月が1人海の前に立ち、3人でそれを眺める。




違うのは睦月がこちらに気付いていないということ。



そんな睦月は、何かを探すように、浜辺をキョロキョロと歩き回っていた。



砂を蹴ってみたり、岩の後ろを見てみたり。




そして、何かを見つけたようだ。