だけど、さすがの睦月も、海に入ることはしなかった。 岸へ流れ着くのをじっと待つ。 やっとの思いで手に取り、すぐに中を確認する。 「いつもの沖田さんの字だ・・・」 顔が赤らんでいるのは、熱があるから。 睦月は両手でビンごとを大事に包み、家へ持ち帰った。