みんなずっと友達だからって、やっぱり知っている人がいないと心細いものだ。 睦月は、教室の隅でポツンと席に座っていた。 「暇だなー」 運よく席は1番窓側の後ろから2番目。 そしてこれまた運よく、窓の外からは海が見えた。 毎日行っている海だが、あれから沖田からの返事はない。 やはりもう来ないのだろうか。 最近はそろそろ不安になってきた。 でも、返すのが何ヶ月も遅れてしまった自分が悪いのだ。 返事が返ってこなくても、仕方がない。