「あれっ睦月あんたなかなか似合うじゃん」 「ホントー?美咲ちゃんと同じ制服っ」 なんて会話をしながら、2人肩を並べて新しい通学路を歩く。 「こうやって一緒に登校するの、中学生以来だね」 「そうだねー美咲ちゃんが高校生になってからあたし・・・」 言う途中で、睦月の足が止まった。 「睦月?」 睦月の目線が一点を見ている。 美咲はそれを追うように、同じ方向を見た。