「あ」 バチンという音の後の沖田のまぬけな声。 一瞬何が起こったかわからなかった土方は、数秒だけ固まり、ふつふつと怒りを沸かせた。 「総司ーーーーーーー!!!!!!!!」 「頑張って下さいねー」 より激しく刀を振り回す土方に背を向け、一目散に逃げ出した。 自室は、さっきまであんなに騒いでいたのが嘘のように静かだった。 「騒いでいた方がいいや・・・」 何も考えなくて済む。 そう心の中で付け加えた。