仕方なく再び問題を見るが、もう頭が破裂しそうだった。 何とかそれを解き終わり、一瞬でベッドにダイブする。 「疲れたーっ」 「あんたホントに高校行けるの?」 「頑張るからー」 仰向けになりながらそう答える睦月に、美咲は微笑みながらため息をつく。 「あ、そうだ!」 数秒の間を置き、睦月が突然思い出したかのように口を開く。 「ん?何?」 「豊富の「豊」って書いて、「玉」って書く歌人さん知ってる?」