当のディックと、同行の男も同様だった。


なにか、嫌な予感がした。

「私に、なにか・・・?」
オリビアは尋ねる。


とりたてて、
詰められる様な事はしていない。 
ヴァイスと恋仲にでもなろうものなら、こうやって水の都からも、詰問にこられるのだろうが。


実際、こうやって尋ねて来られるような、心辺りもなかった。


「オリビア嬢、今日、私が遣わされたのは、ヴァイス様の事ではありません。」

平静を装ってはいたものの、少し反応してしまった事を、自分でもわかっていた。

「まあ・・・全く関係が、ないことでも無いのですが・・・。」


ディックが、歯切れ悪く、この度訪れた用件を説明しだした。