爽の名前を呼ぼうとしても、爽の舌がそれを許してくれない。 苦しいよ……。 目に涙が浮かんできて、目の前がぼんやりとぼやける。 足に、力が入らない。 ガクガクと、震える私を爽は倒れないように、私の腰を引き寄せた。