「うわぁっきれー」 露天風呂から眺めることのできる景色はとても綺麗だった。 露天風呂に浸かって、景色をぼんやりと見つめていた。 ――――――――……。 もう、露天風呂に来て何分が経っただろう。 景色に見とれていて、時間を忘れていた。 バカだ……私。 早く部屋戻らなきゃなのに…… 「出るか…」 そう呟いて、立ち上がったときだった。 男湯とここの露天風呂が繋がっている扉の向こうから、 「朝は、風呂独占できるからいいなっ♪」 聞き覚えのある声がした。