「あっ、ほんとだ。 野中、点数いいね」 耳元で、そんな声が聞こえ、ビクッと肩が揺れた。 うっ……新谷まで……。 だから、みなさん空気読んでぇー!!! すると、どこからか手がのびてきて、心の中で泣いている私が手に持っていたテストの紙をスッと誰かがとった。 「……っ!?」