「……ん。 ちょっと、酔った」 爽は、私の近くで、頷いた。 そのために、私の首元には爽の髪の毛が少しかかった。 ……くすぐったい。 ……って!! そんなことよりっ!! 「えー? 王子って車酔いするっけ?」 そうっ! そこよっ!! 「……気持ち悪いから俺、寝るわ」 「……あ、うん。 おやすみ」 爽は、ぽすっと私の肩に顔をのせた。 なっ!なななっ///!! 至近距離すぎて、見たくても、見れない爽の顔。 誰か助けて!! Help me!!