「……ちょっ……」 小さい声で爽に“待って”とか、“ストップ!”の意味をこめて抵抗する。 けど、そんなのお構いなしに、 「……」 爽と私の顔の距離は縮まるばかり。 少しずつ……少しずつだけれど、私の方へと身体ごと傾けてきている。 この状況ヤバイっ! 誰か私を助けてくださいっ! ……と、心の中で助けを求める。 が、そんなの届――…