「……腹、減った?」 ふと、声が聞こえて声がした方を見る。 「……うん」 城井が、眼鏡越し私を見ていた。 「んじゃ、コレ、いる?」 と、城井は片手を私の方に差し出した。 そこには、ぶどう味の飴がのっていた。 「いいの?」 私が、そう尋ねると城井は少し微笑んで、頷いた。 ……/// 城井の笑顔……初めて見たかも。 普段から、結構美少年だとは思っていたけど……