「着いたぜー!! 九州だぜー!!」 と、今日もテンションが高い斉藤。 「昴~!!! 九州だなぁ!! ここ、九州だぁ!!!」 いつもは、斉藤のことを突っ込んでいる新谷も今日はテンションがいつもより高くて、当たり前のことを斉藤に向かって叫んでいた。 「九州来ただけで、そんな騒ぐな」 城井は、いつもと同じく冷静で。 「うっせぇーな」 爽は、耳を手で塞ぎ、斉藤と新谷を睨んでいる。 「……」 それを、私はただただ見ているだけ。