「ぃやっほーーいっ!!!」 ぴょんぴょんと飛び跳ねる斉藤の声が教室内に響き渡る。 「修学旅行だぜっ!!!」 目をキラキラと輝かせる斉藤。 「運命の出会いとかないかなぁ?」 「何だそれ」 新谷が、そんな斉藤に少し(いや、だいぶ?)引き気味に声を零す。 「だってだってっ!!! 九州美人って言うじゃん? 可愛い子とかいるでしょ!!」 そんな斉藤に、本を読んでいる城井が斉藤の方には目もくれず、本を読んだまま 「秋田美人だろ」 と口を開いた。