それから全力疾走して数分後。 「あったー」 教室に着いた私は、机の中から教科書を出した。 よしっ!今度は戻らなくちゃ!! もう時間がないっ!! ……ってか、もう遅刻は決定かな。 う゛ぅ……。 頑張って走ったのに……。 「はぁ……」 私がため息を吐いたのと、 ――ガラッ!! 教室の扉が開いたのは、 ほぼ同時だった。