次の授業は、三冊の教科書を持っていかなくてはならないのに、今私の手には二冊しかない。 あちゃー、やっちゃったー。 「ごめん、先に行ってて!教室に教科書忘れた!」 「そっか、じゃ、授業遅れんなよ」 昴が私にそう言ってくれた。 「うんっ」 私は、来た道を戻った。 途中、腕時計を見ると… 「えっ!?あと5分!?」 早くしなきゃ〜!!