ついに、花梨ちゃんがこの学校にいるのも今日が最後。 今は、次の授業が移動教室だから移動中。 爽、昴、信哉、和馬……そして花梨ちゃんと一緒に廊下を歩いている。 私は、何故か少し違和感を抱きながら足を進めていた。 んー、何なんだろ。 この違和感。 不思議に思いながら、爽達を見てみる。 「どーした?柚希、何かあった?」 偶然にも目が合ってしまった昴が首を傾げる。 「いや……何も……あっ!!」 私は、そのとき違和感の正体が分かった。 教科書が一冊足りないっ!