信哉が私の唇の少し横にキスを落としたということ。 だから、口にキスはされていない。 ……けど。 廊下の方から見れば窓に腕も押さえつけられちゃってるし、襲われているようにしか見えない。 さっきよりも確実に近づいている足音。 近づいてくるにつれて、私の鼓動も速くなっていく。 いや……来ないで……。 という、私の思いも虚しく…… ――ガラ