「た、ただいま……」 「ゆ、柚希くんっ///」 「……」 顔を真っ赤にする花梨ちゃん。 ……爽は平然とした様子。 ごめん。花梨ちゃん、爽だけは渡したくないよ……。 しゅんとする私の頭の上に、爽の手がのり、はっとして爽を見ると、 「おかえり」 今、元気のない私にとっても元気を与えてくれるような、極上のスマイルを見せてくれた。 何でかな……。 今、すごく泣きたい気分だよ。