私は、花梨ちゃんに微笑んだ。 そんな私の言葉に、爽は耳をピクリと動かした。 花梨ちゃんが、もし爽と寝るって言ったらイヤだけど…さすがにそれはないでしょ。 花梨ちゃんだって女の子だもん。 ……とか、甘く見ていた私がバカだった。 「俺らと寝るのがイヤなら、保健室からふとん借りてくるから……」 私が、花梨ちゃんに、そう言った言葉を遮ったのは、 ――花梨ちゃんだった。