キッと爽を睨む。 そんな私の視線に気づいた爽は、私にしか聞こえないように、 「我慢できなかったからさ。 これからは頑張るよ」 と、それはそれは甘い声で囁いた。 「あのー…」 花梨ちゃんが、困ったような表情を見せる。 「何?」 爽が何も言わないから、私がそう訊くと、 「私は……どこで寝ればいいんでしょうか」 花梨ちゃんが首を傾げた。