部屋の中から出てきた爽は、ウザったそうに後ろにいる花梨ちゃんを顎で示す。 あ……イチャついてる感じではなさそう。 「よかったぁ……」 ホッと胸を撫で下ろす。 「よかったぁ……じゃねぇ」 そんな私の頭上から、低い声が聞こえた。 「ほぇ?」 「だから、何でコイツがいるわけ?」