花梨ちゃんは、私から離れると、 「あの、おじいちゃんのところについてきて、もらってもいいかなぁ?」 と言ってきた。 おじいちゃん……ってことは、学園長のことだよね? 「いいけど……」 何しにいくんだろ。 「じゃ、行きましょうっ!」 さっきより、表情が明るくなったな……花梨ちゃん……。 ……よかったぁ。 「行こうか……」 私達は、学園長室へと足を向けた。