ヒミツのお姫様☆2nd




――キーンコーンカーンコーン



最後の授業が終わるチャイムが校内に鳴り響いた。




それと、同時に教室内が一気に騒つき始める。



私は、教科書などを鞄の中にしまっていた。




「……柚希くん」




そんな私の耳にさりげない感じの声が入ってきた。



「あ、うん。
ちょっと待って」



私、これから花梨ちゃんに学校案内しなきゃいけないんだっ!



私は、急いで残りの教科書を鞄に詰め込み、花梨ちゃんに微笑んだ。



「行こっか」