『かしこまりました。少々お待ち下さい。』 厨房に一声かけ、どんどんお客様をさばいていく。 昼時は、のんびりなんてしていられない。 常連のお客様には、閉店することを伝えておく。 そのカウンターのお客様にも伝えなくちゃなんだけど……。 『はいよ、焼き魚あがったよ!』 厨房は、貴志の母とアルバイトが担当だ。 『ありがとうございます。』 受け取り、急いで運ぶ。