すぐに玄関の明かりを着けた。 部屋が明るくなり、今見える範疇には異常はなさそうだ。 恐る恐る中へ入る。 背筋がうすら寒くなる。 居間の扉を開け中に入り電気のスイッチに手を伸ばした瞬間 −−んんっ……ウグッ。 後ろから、片手で口を塞がれ、もう片方で、腰にガッチリ手を回された。 身動きができず、抑えられた口からは、恐怖のあまり声が出ず……。