私達は、カウンター席に座り近況を語りはじめた。 『えっ?!仕事ど〜するの?なんかアテあるの?』 『ないんだけど……しばらくのんびりもいいかなって。』 『あ〜そっか〜夏美は、貯金あるもんね〜。』 普段から贅沢もオシャレもさほどしない私は、多少なりの蓄えがあった。 それに母親を病気で亡くしていて母親が残してくれたもの −生命保険− 金額は、言えないけどまるまると、残してある。