その場は凌げたけど、後で俺はめいっぱいケイに怒られたという(ケイ「俺はココロと友達でいたいんだって!」)。

んでもって響子達にも叱られたという(響子「この大馬鹿野郎!」)。


いや失態した手前、文句を言える立場じゃねえけど、無理だろうが!

さりげなーく二人をくっつけるってシチュエーション!


あいつ等、ただでさえ空気を読む奴等だぞっ…、肝心なところは読まないけどっ、結構察しがいいんだぞ! 無理ムリムリっ!

が、諦めの悪い響子は燃えに燃えて言ってくれやがった。



「ココロの恋が成就するまでっ、うちは何度だってくっ付ける努力をすっぞ! これは姉分の使命だ!」



………、早くケイ達くっついてくれねぇかなぁって思った瞬間だった。



近未来、あいつ等がくっ付いたらくっ付いたで、響子の妹分馬鹿から解放されず…、寧ろもっと地味組の恋愛に巻き込まれるなんてこの時の俺達には知る由もない。

今日はこれくれぇで苦労話を打ち切りたいが、また機会があったら俺等の苦労話を是非とも聴いて欲しい。

水面下で俺達は地味組に振り回されている。

ああ振り回されているとも。


恋愛初心者組を見守るって…、楽じゃねえよ畜生が。


End.