……………………。
「………グッ…」
「んだよ……」
カハッと咳き込めば血が飛ぶ。
あたしは、地面に這いつくばる五人を冷めた目で見下ろす。
(手応えな………)
ちょっとはましかと思えば全然、一発ずつで地面に直行。
鈍りをとることにすらならない。
「………お前、一体……」
地面に倒れ伏しながら顔をあげた男の目に僅かに見え隠れするのは恐怖。
あたしは、腰を屈めると男の髪を鷲掴む。
「お前達に言っても意味ないかもしれないけど………皇蘭の総長に伝えてよ」
「………っ」
痛みに顔を歪める。
「………桜姫がお前を潰しに行くって」
パッと手を話せば男の頭は地面におしつけられる。


