「俺…達に……刃向かう…の…か…?」
痛みに顔を歪めながら男が唸る。
「っ小野を離せ!」
残りの男達が掴みかかろうとすると、阻むように割って入ってきた男達が立ちはだかる。
「邪魔」
ガッガッとあっという間に倒してしまう。残ったのは一人。
「お前に刃向かったら何かある?」
「俺は、……皇蘭、だぞ……!」
皇蘭の言葉にあたしだけでなく彼らも反応する。
「皇蘭、ね………」
ハッと笑うと、パッと手を話す。
解放された事に安心していた男は、瞬時に鳩尾に拳を食らい、呆気なく気絶してしまった。
(よ、わぁ―……)
冷めた目で倒れている男達を見下ろしていると、さて、と言う言葉に顔を上げる。


