朔夜も、予想外だったのか、眉を僅かに動かした。
「ば、バカ言うな!女は殴らねぇよ!」
「女と思わなきゃ良いじゃん」
「無理だろ!」
女は女だ!と断固拒否する赤髪にあたしは、軽くため息をつくふりをする。
「雅龍幹部のくせに、………あ、もしかして弱いんだ?」
ピクッと赤髪の肩が震える。
ふふっ……男は弱いと言われるとむきになる傾向がある。
「だったら仕方ないなぁ……ま、どっちにしてもあたしは雅龍には入らないしー」
弱いところに入って落とし前をつけるなんて出来ないよねー。
チラッと赤髪の様子を伺うと拳を握りしめてプルプルと震えている。
(うわ、こいつ扱いやすっ)
腹の中で爆笑した。
「じゃ、この話はな…「やってやるよ!」