カーテンの隙間から太陽の光が射し込んでいる。


(…………っ)


眠りの海に沈んでいたあたしは、息苦しさを覚えて意識を浮上させる。


それと同時に体に感じる違和感。


(お、重い……)


何だろう。体が何かに押し潰されているような感じがする。
金縛り、とは少し違う。


この重みを確認しようとゆっくりと目を開け、あたしは目を見開く。


(………は?)


「…………すぅ、」

「………朔、夜?」


重みの元凶は、なんと朔夜だった。
あたしの上に覆い被さるようにぐっすりと眠っている。


(ええー……)


なんで、朔夜がここにいるの……?


疑問は沢山あるのだが、とりあえず、このままじゃ圧死してしまう勢いだ。