「椿、」
「一体、何がどうなったの?」
和が死んだ。
でも、どんな風に死んだかは分からない。あたしは、和の死に様を知らなければならないと思った。
「知りたい、か…?」
不安そうに眉を下げる朔夜にあたしは小さく頷く。
知りたいんじゃない、知らなければならないんだよ。
ジッと朔夜を見つめていると、分かった。と朔夜はゆっくりと口を開いた。
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ガシャンと鎖の擦れる音と扉が閉まる音が響き渡る。
やっと見つけたのに手を掴むことも出来なかった自分に苛立つ。
「―――何のつもりだ」
目の前にいる男を睨み付ける。
「邪魔は、駄目だし」
「ふざけんな」
邪魔はどっちだよ。


