月夜に舞う桜華




もっとがっついてくると思っていたのに。


(なんか、調子狂う……)


腕を組みながらまじまじと彰真を見上げる。


「………そもそも、なんであんな手紙寄越したわけ?」


正確に言えば、果たし状、だが。
あたし自身一体何を果たすのか全くもって検討もつかない状況だ。
そもそも、果たし状ってどんな時に書くものなんだっけ?


「…………もう一度、喧嘩したくて」

「は?」

「負けたままは嫌なんだよっ!」


キッと睨まれて、あたしは小さくため息をついた。また、あのネタか。


「勝負は決まったじゃない」

「だからこうして申し込んでんだろ!」

「あのね、そんなことしても、「違うっこれは!!」


彰真はあたしの言葉を遮って叫んだ。